日本コンベンション研究会

 

第10回MICEフューチャーセッション 緊急Zoom会議

第10回MICEフューチャーセッション

開催日:6月11日(木)20:00〜

第1部 (速報 1,500人来場イベント)
感染症対策を万全にして成功したイベントの事例報告!
ハイブ長岡 高橋 優氏

第2部(速報)
JCMA 感染症対策のガイドラインの概要
JCMA 事務局長 田中 弘一氏

第3部 7/24イベントに関する情報交換
(進捗報告、質疑応答等)
10回目となるMICEフューチャーセッション 緊急Zoom会議には、過去最大となる64名の方にご参加いただきました。

感染対策を万全に「骨董市」開催
講師は2名で、ウイズコロナでのMICE開催に実運用にフォーカス。お一人目は、ハイブ長岡 高橋 優氏です。高橋氏は、コロナ自粛後初となる展示会「骨董市長岡大会」 を6月5〜8日に開催され、その開催に向けた覚悟、コロナに対応した準備の詳細、長岡への思いを紹介しました。
このイベントが動き始めたのは、ゴールデンウィーク明けの5月8日です。政府からコロナガイドラインの方針発表があった翌日のことでした。4月15日には、自らが理事をつとめる 長岡花火大会の中止を判断。MICEの意義を自問自答するなかで、お客様の希望に応え、開催することで社会貢献できることを信じて「骨董市長岡大会」を開催することにしました。各関係機関からは批判圧力が高い中、「顧客の思いに応え、開催することで社会貢献する!」その思いを伝え続けながら準備が進められました。

今回は実際の運営のプロトコルも紹介。入退場の導線づくり、サーモグラフィーの運用体制、運営スタッフの試みなど、ウィズコロナでの初の実践例としてお話いただきました。参加者からは、追加コスト分配、主催者とのリスク調整などの質問にも、真摯にお答えいただきました。このイベントへの予想していたクレームはゼロで、来場者数が30%減に対して、30%の売上増と非常にいい結果に終わっているとのことでした。 主催者、来場者からは、「どこもやらせてくれないから、ありがたい」、「対策対応に大変だったんだろうね」と感謝とねぎらいの言葉を頂いたとのことでした。高橋氏は、ウィズコロナの時期におけるMICE施設の役割としては、「従来のサプライヤーからオーガーナイザーに変化する必要がある」と語られ、画一的なサービス提供から、要望を汲み取り最適化を提供し、運営に積極的に取り組んでいくという施設の新しい可能性を示唆しました。

JCMA感染症対策ガイドライン
二人目は、JCMA 事務局長 田中 弘一氏です。田中氏は、JCMA感染症対策のガイドラインについて、現在策定済みの暫定版をベースに説明。まず、このガイドラインは、MICE主催者だけに向けたものではなく、運営事業者、MICE施設、開催地、コンベンションビューローといった、MICE運営に横断的に関わる事業体に対してつくっていると強調し、「安心、安全な対策をとりながらリアルなMICE開催を業界が一体的に取り組んで、強くメッセージを発信していこう」と呼びかけました。

ガイドラインは、会期前、会期中、会期後といったすべてのタイミング、そして、主催者、運営者、参加者といった関係者という多様なステークホルダーに配慮された内容で、今後専門家のチェックを終えて6月中旬には最終版をリリースすることになっています。
また、田中氏は最後に「この状況下、MICEに関わる者たちに、これほどまで提案が求められる時はない。ガイドラインは足し算的に主催者に届いてしまうもので、いかに説得力をもって現実化を主催者に提案できるかということでしょう」と語り、このガイドラインを取りまとめる中で、国や関係機関との折衝し、改めてMICEがなかなか産業として認知されていない現実を目の当たりにしたそうです。

今回の講師のお二人は、MICE業界人のそれぞれの思いを代弁してくれるような心のこもったお話をしていただき、参加者からは活発な質問が寄せられました。

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